ご 挨 拶

石井OB
   (本会幹事顧問、元NTTコムウエア社長)
   (SV経験:タイ、 '99秋派遣)



  NTT-OB-SV会が目出たく発足出来ました。シニア海外ボランティアと言いますと、長い間の経験によって身につけた卓越した技術や技能を途上国に移転する事が主たる仕事のように受け止められがちです。我々電電マンの場合は、若いころは別としましても、或る程度の年齢になると、技術系の場合であっても管理業務につき、日進月歩の実地技術、技能からは遠ざかってしまいます。この為、SVの仕事が本当に勤まるであろうかと心配になるものです。私もそうでした。しかしながら、度胸を決めて飛び込んでみますと、「亀の甲より歳の功」寧ろ、やる事は、かえって幾らでもある事が分かります。

 途上国の中でも、特に中進国におきましては、昨今、グローバル化の激しい渦中で、何とか急速に近代化を成し遂げようと、もがいているように見えます。端的な表現を致しますと、官業から民営化への模索です。これは、我々が通ってきた道に外なりません。苦労して失敗した無念の経験、心踊った成功体験、そして今、ゆれ戻しの悪夢に侵されている現状、これら全てが彼等に対する貴重なアドバイスの種になります。

 こうした任国のバックグラウンドを精査しながら、要請事項を再検討し、一見すると「絵に書いた餅」のような要請案件を自らの経験を基に、地についた「かたち」に構築し直し、施策の優先順位を明確にして、お互い十分な納得の上で、一つづつ実行に移すのです。こうすれば、施策は派手ではなくとも着実に現地の血となり、塩となり、無用の長物の箱物だけが残るODAプロジェクトのようなものには決してなりません。

 シニア電電マンの優れた能力と折角の経験を国際的な舞台で、世の為、人の為に生かす機会が、シニア海外ボランティアの世界にある事は間違いないと確信します。

 些か抽象的な言い方になってしまいましたが、ホームページが開設されましたら、赤裸々な体験報告を投稿したいと思って居ります。

 最後に、皆様のご健勝を心より祈念申し上げ、ご挨拶とします。 

                                 以上